ひとり親が資格取得を目指すとき、生活費として月10万円ほどを受け取れる「高等職業訓練促進給付金」という制度があります。
でも、この制度を知らないまま、使えずに終わってしまう人が本当に多いんです。
実は、私自身がそうでした。
長くひとり親として過ごしてきましたが、毎日が仕事と子育てで精一杯。
こうした制度を知る余裕もないまま、子育てを終えてしまいました。「もっと早く知っていれば」
——その後悔が、今もあります。
今は一人の支援員として、相談を受ける立場になりました。だからこそ伝えたいのです。
児童扶養手当を受け取れるうちに、資格を取って、自立への一歩を踏み出してほしいと。
支援には「終わりの日」があります。この記事が、あなたが早く動くきっかけになればうれしいです。
高等職業訓練促進給付金
どんな制度?
ひとり親が、看護師や保育士などの資格を取るために学校に通う間、
「生活費が足りなくて、勉強を続けられない」とならないように、毎月お金がもらえる制度です。
資格を取れば、より安定したお仕事につながります。
でも、学校に通っている間は働く時間が減って、生活が苦しくなりがち。
そこを国が支えて、安心して勉強に集中できるようにする——それが、この制度の目的です。
対象者
あなたは対象?(チェックしてみてください)
次の3つ、すべてに当てはまる方が対象です。
☑ ひとり親である(母子家庭のお母さん・父子家庭のお父さん)
☑ 児童扶養手当をもらっている、または同じくらいの収入である
☑ 就職に役立つ資格を取るために、6か月以上、学校などで学ぶ予定がある3つとも当てはまれば、対象になる可能性が高いです。まずは、お住まいの市区町村の窓口に相談してみてくださいね。
※対象になる資格は「看護師・保育士・介護福祉士」など。くわしくは、このあとの「対象になる資格」で紹介します。
対象資格一覧
就職に役立つ資格で、6か月以上学校などで学ぶものが対象です。どんな資格が対象になるかは、お住まいの地域によって少し違います。
【対象になる資格の例】
| 対象資格 | 取得期間の目安 |
| 看護師 | 3年 |
| 准看護師 | 2年 |
| 保育士 | 2年 |
| 介護福祉士 | 2年 |
| 理学療法士・作業療法士 | 3〜4年 |
| 薬剤師 | 6年 |
| 社会福祉士 | 4年 |
| 歯科衛生士 | 3年 |
| 美容師 | 2年 |
| 製菓衛生師 | 1年 |
| 調理師 | 1〜2年 |
このほか、市区町村が認めた資格も対象になります。最近は、6か月以上学ぶ民間の資格も対象に広がりました。
いくらもらえる?
毎月 10万円。学校の最後の1年間は、月14万円にアップします。
(※住民税が非課税の世帯の場合)
さらに、学校を修了したあとに「修了支援給付金」として5万円が、あとから受け取れます。
住民税を払っている世帯(課税世帯)の場合は、月7万500円〜、修了後2万5千円です。くわしい金額は下の表を見てください。
| 月額 | 最終年度 | 修了月 | |
| 非課税世帯 | 100,000 | 140,000 | 50,000 |
| 課税世帯 | 70,500 | 110,500 | 25,000 |
- 支給対象期間:修業する期間(上限4年)
手続きの流れ
大切なこと:まずは「相談」から。早めが肝心です。
申請は入学後ですが、その前の「事前相談」がとても大切です。
相談しないまま入学してしまうと、対象にならないこともあります。
資格取得を考え始めたら、まず窓口に相談を。
児童扶養手当を受け取れる今のうちに、動き出してくださいね。
入学したら、給付金の申請をします。
必要書類:戸籍謄本/世帯全員の住民票/児童扶養手当証書の写し/在学証明書(住民税の非課税世帯は、課税証明書も)
申請が通ると、「支給が決まりました」というお知らせが届きます。
申請自治体へ毎月、学校への出席状況を報告し、請求書を提出します。
手続きをした分、毎月お金が振り込まれます。
学校を修了したら、修了時にもらえる給付金を申請します。
必要書類:戸籍謄本/世帯全員の住民票/児童扶養手当証書の写し/修了証明書(卒業証書でも可。非課税世帯は、所得課税証明書も)
申請自治体へ提出します。
手続きが済むと、口座にお金が振り込まれます。
これで一連の流れは完了です。

最後に:まず、一歩だけ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。「手続きが多くて大変そう…」と感じたかもしれませんね。でも、大丈夫。全部を一度に覚える必要はありません。
まずは、お住まいの窓口に「相談してみようかな」と思うこと。その一歩だけで十分です。あとは、相談員が一つずつ一緒に進めてくれます。
私自身、忙しさに追われて、この制度を知らないまま子育てを終えてしまいました。だからこそ、あなたには早く知ってほしいのです。児童扶養手当を受け取れる今が、動き出すチャンスです。あなたの一歩を、心から応援しています。











